小笠原その2 海亀も大変なのだ

あっという間に10月。
9月30日に発売された『La SCUBA』秋号じゃないけど、
本当に「夏が足りない!」9月でしたね。
皆さん、お元気ですか? 
『マリンダイビング』副編・ゴット姉さんこと後藤です。

既に今度の8日(土)発売の『マリンダイビング』11月号の制作も一段落して
今日は残業しないで帰ろうと思っていたのですが、すみません、今日のブログを書き忘れてました!!
(残業しないで帰るなんて、年に一度か二度しかないですけど・・・汗)

でも、まだ書店には『マリンダイビング』10月号が置いてあるので、
10月号で取材した小笠原の話の第2弾!

とにかく、いろんな意味ですごい衝撃を受けた小笠原だったのだが、
ウミガメについてもいろいろ考えさせられた。

私の友人で小笠原に毎年のように行っていた人がいるのだが、
その彼女が小笠原で感化されたのがウミガメ。

小笠原にはアオウミガメの亜種とされるクロウミガメがいる話を昔、彼女から聞いた。
また、ウミガメグッズがたくさん置いてあるお土産屋さん《パパの手》のこともよく話を聞いていた。

まず初日。
写真には撮れなかったけれど、ウミガメが水面で泳いでいるのをボートから発見。
小笠原はやっぱり竜宮城なのか!?

2日目。
ケータ列島の「ブンブン浅根」で潜っていたら、ブンブン流れている根の上で、
のんびりと草をはむウミガメが。
ブンブン浅根 カメ
お食事中、邪魔しちゃったみたいでゴメンナサイ!

ケータ列島のほかのダイビングスポット周辺でもボートからウミガメが上がってくるのが見えた。


翌日、父島周辺で潜った後に、南島に上陸!


ちなみに、小笠原の南島は「世界遺産ならではの自然が見られる」ということで
すごい秘境を想像していたのだが、いや、秘境は秘境なんだけど、
父島のすぐ南にあって、日帰りダイビングの合間に上陸できる所なのかと、
ものすごくビックリした。

ダイビングボートから、あの穴を目指して泳ぐ。
小笠原 南島
3点セットをつけていけば楽勝だ。

穴をくぐる。
小笠原南島

すると、目の前にはあの美しい白砂が広がる南島が!
南島 扇池
白砂を上って振り返ると、有名な扇池の美しい景観が広がっている。

なんてキレイなんだろう! 日本にも、いや、東京都にもこんな素晴らしいところがあるなんて!!
と、感動しながら南島を歩いていくと・・・

小笠原南島
ち、力尽きている・・・(涙)

そう。ウミガメの赤ちゃんが海に戻れずに
真っ白で熱い砂の上で干からびていたのだ。

母ウミガメは一度に100個ぐらいの卵を産むというが、
ちゃんと大人になれるのはそのうち1匹いるかいないかという厳しい現実を
見せつけられた思いだ。

「悲しいね」「それが自然の現実なのか」「残酷だよね」などと
みんなでさらに歩いて、鮫池へ。

南島 鮫池

この鮫池は、海につながっていないが、海水がどこからか浸み出していて、
完全な淡水ではない。
ないんだけど、この鮫池を海だと思ってウミガメの赤ちゃんがやってきたようで、
ここにも干からびた赤ちゃんのかわいそうな骸が何匹かいた。

そんな中、必死に泳いでいる赤ちゃんウミガメを発見!

本当は自然のままに・・・がいいのだけれど、
このままではこの生きている赤ちゃんも死んでしまう・・・

ということで、やさしいダイバーの皆さんがレスキューして扇池へと連れて行ったのだった。
赤ちゃんガメ
一応、砂浜に連れていく。

赤ちゃんガメを扇池に
小さな足ヒレを大きく動かしながら、沖へ沖へと泳いでいく。

最後まで見届けられなかったが、無事、大海原へたどり着いてほしい・・・
そんなみんなの願いが届くといいなぁ。

南島ではこんなドラマもあったのだが、
産卵場所には印もつけられていて、まだまだこうした赤ちゃんが生まれてくるんだろうな。
産卵場所

ところで、南島。
ちょっとした岩の階段を上って丘に上がると、眺めが抜群!
南島から
筆者は歩きには強いけれど、山登りはめっぽう苦手なので
この後、足がガクガクしちゃって大変だった。
サイズに合っていないサンダルはダメだなぁ(笑)

おもしろかったのが《FISH EYE》の笠井さん。南島に行った私たちのことが待ちきれなかったのか
それともカメラマンに船を撮ってという意味だったのか、私たちが丘に登った絶好のタイミングで
目の前にやってきた!
南島から父島の眺め
いえいえ、ありがとうございました!

ちなみに、南島のあの穴をくぐる辺りで見た、
ギンユゴイにも感動した私。水面近くに固まっていて、光が反射するから全然撮れないんだけど・・・(かなり言い訳)
小笠原 ギンユゴイ

そして、その日の夜、
父島の繁華街の目の前にある大村海岸へ。

カメラマンのはらだまが星を撮るというので、
私は海岸を歩こうとふらふらと歩いていたところ、
真っ暗だけど、星の光でかすかに見える海面を
大きな黒い影が沖から浜に向かって泳いでいく。

浜辺近くでバサッ、バサバサバサッと音がして、
かなりホラーな感じで怖かったのだが、
よ~く見ると、大きなウミガメが陸の茂みに向かって歩いていく。

えっ、こんな都会(?)の海岸にも産卵に来るの!?

じっと見ていると、茂みの中に入り、
砂を掘る音がしてきた。

刺激してはいけないので、離れていたところ、
数十分ぐらいして、音がしなくなる。

産んでる。卵を産んでる・・・

写真を撮ることはできないので、あきらめて帰ることに。

翌朝、その場所へ行ってみた。
産卵のため上陸

同じルートを来て戻ったとは思えないのだが、
足跡は1ライン。
同じルートだったのかなぁ・・・
真っ暗で見えないのに、何かわかるのかなぁ・・・


ウミガメの捕食行動、死、産卵、誕生と、いろいろなシーンを見せてもらった小笠原。
日本でも世界でもいろいろな所でウミガメには会えるけれど、
これだけ凝縮して生態系を見られる海もそうそうない。

おがさわら丸が新しくなって、時間が短縮されたといっても片道24時間。
島民にしてみれば、空港ができて飛行機で東京へもひとっ飛びしたいところなんだろうけど、
やっぱりこんな素晴らしい自然を残していくためには、
船でしかアクセスできない島でいてほしいと思うのであった。

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2016-10-04(Tue)
 

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